使用する
インターネット通信フレームワーク(ICF)を使用すると、インターネット標準プロトコル(HTTP、HTTPS、およびSMTP)を使用してSAPシステムと通信できます。
ICFは、アプリケーションサーバーの統合コンポーネントです。
ICFを使用した通信には、次の利点があります。
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柔軟性:ICFを使用すると、ユーザーはインターネットを介して任意の場所からSAPシステムへの接続を開くことができます。
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技術的な労力:インストールと構成に必要な労力は比較的少ないです。
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セキュリティ:HTTPSプロトコルは、安全なデータ転送を保証します。セキュリティのレベルは、RFC/SNC通信の場合と同じです。
前提条件
システムプラットフォームはインターネット対応です。
実装に関する考慮事項
ICFは、SAPシステム(サーバーとクライアント)のワークプロセスでHTTP要求を処理するためのインフラストラクチャを提供します。HTTPリクエストは、ICFサーバーのサービスを呼び出します。このサービスには、ABAP機能の実行を担当する1つ以上のHTTPリクエストハンドラが含まれています。
SAPは、多くの標準機能に対応するICFサービスとリクエストハンドラを提供しています。
独自のHTTPリクエストハンドラとサービスを定義することで、選択したアプリケーションでICFを柔軟に使用できます。
特徴
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Internet Communication Frameworkは、クライアント(Webブラウザーなど)からHTTP呼び出し(要求)を受信して処理します。
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ICFは、要求されたデータをコンパイルするために、1つ以上のABAPプログラム(評価レポートなど)が実行される関連アプリケーションに要求を転送します。
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データはICFを介してクライアントに返送され、ブラウザなどで表示できます。
詳しくは
ICFのアーキテクチャ、管理、および開発の詳細については、以下を参照してください。