使用する
ビジネスオブジェクトリポジトリ(BOR)に保存されているSAPビジネスオブジェクトは、データとプロセスをカプセル化します。データとプロセスへの外部アクセスは、特定の方法( BAPI(ビジネスアプリケーションプログラムインターフェイス))によってのみ可能です。
BAPIは、 SAPビジネスオブジェクトタイプまたはSAPインターフェイスタイプのメソッドとして定義されます。
SAPシステムのBAPIは現在、汎用モジュールとして実装されており、汎用ビルダで登録および管理されます。BAPIの基礎となる各汎用モジュール:
-
Remote Function Call(RFC)プロトコルをサポートします
-
ビジネスオブジェクトリポジトリのSAPビジネスオブジェクトタイプにメソッドとして割り当てられています
-
呼び出し元のアプリケーション統合に画面ダイアログを返さずに処理されます
統合
以下の図は、SAPビジネスオブジェクトタイプ、それに関連するBAPI、およびその汎用モジュール間の関係を示しています。
BAPIおよび関連する汎用モジュールを使用したビジネスオブジェクトタイプ
このアーキテクチャにより、SAPは、BAPIを使用している外部アプリケーションに影響を与えることなくBAPIの実装を変更することができます。BAPIを拡張するためのSAPポリシー、およびBAPIのSAPリリース方針については、リリースされたBAPIに対するSAP拡張(CA-BFA)を参照してください。
前提条件
BAPIメソッドを使用してSAPビジネスオブジェクトのデータにアクセスするには、アプリケーションプログラムはメソッドの呼び出し方法を「知っている」だけで済みます。次の情報が必要です。
-
BAPIの名前
-
BAPIインターフェースの詳細:
-
呼び出し側プログラムからBAPIに転送されるデータを含むインポートパラメータ
-
BAPIから呼び出し元プログラムに転送されるデータを含むパラメーターをエクスポートします。
-
データのインポートとエクスポートの両方のインポート/エクスポート(テーブル)パラメーター
アプリケーションプログラマーは、SAPビジネスオブジェクトを操作して、オブジェクトの基本的な実装とコーディングの詳細を知ったり考慮したりすることなく、BAPIを実装できます。