使用する
エラー処理作業項目が開始される前にIDocを何度も処理できるワークフローを実装する場合、たとえば、一時的なエラー(オブジェクトのロックによって引き起こされるエラーなど)の場合、ALE IDocが処理された頻度を追跡する手段を提供します。ALEを使用すると、顧客は再試行回数を個別に指定できます。
オブジェクトIDOCAPPL(したがってすべての子オブジェクトタイプ)のメソッドInputBackgroundには、IDocが最初に処理されるときにALEによってゼロに設定されるインポートパラメータNO_OF_RETRIESがあります。このメソッドは、このパラメーターを次のように処理します。
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インバウンドプロセスコードの入力メソッドで設定された最大再試行回数よりも大きい場合、イベントinputFinishedのコンテナのパラメータRESULTは「99999」に設定されます。
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それ以外の場合は、1ずつインクリメントされ、inputFinishedイベントのNO_OF_RETRIESパラメーターに書き込まれます。
この機能を利用するには、ワークフローのコンテナーでNO_OF_RETRIESパラメーターを定義する必要があります。これは、インポートおよびイベントパラメータNO_OF_RETRIESにバインドし、イベントパラメータRESULT = “99999”でない限り、InputBackgroundステップにループバックする必要があります。