SAP BASIS(ベーシス)とは?システム管理者
SAP Basis は、Java スタックおよび SAP ABAP 上で動作する SAP アプリケーションのインストールと構成、ロードバランシング、パフォーマンスなどの活動を含む SAP システムの管理を指します。
これには、SAPシステムランドスケープ内のデータベース、オペレーティングシステム、アプリケーションおよびWebサーバーに関連するさまざまなサービスのメンテナンス、およびシステムの停止と起動が含まれます。
BASISコンサルタントのカテゴリーや仕事内容
SAP Basisコンサルタントの役割に関わる主要な活動をカテゴリーに分けています。
ベーシスは幅広い担当が多いのであくまでも参考程度に捉えてくださいね。
SAP Basisコンサルタントの役割は、以下のカテゴリーに分けられます。
ソリューションスペシャリスト
ソリューション・スペシャリストは以下の役割を担う。
- システムランドスケープのSAPバージョンのアップグレード
- SAP データのバックアップアーカイブ
- オペレーティングシステムとデータベースの移行
- AP/Add Onのインストール
システム管理者
システム管理者は以下を担当します。
- SAP システムおよびモジュールのパフォーマンスを監視する。
- SAP システムの健全性を維持し、健全性チェックを行う。
- SAPシステムのワークフローとデータフローの設計
- SAPサイジングの管理
- バッチジョブのスケジューリングとレプリケーションの管理
- システムランドスケープにおける SAP コントロールアクセスの管理
データベース管理者
SAP Database Administrator は次のことに責任を負います。
- SAP システムのデータベースのバックアップとリストア
- データベースオブジェクトの管理
ABAPスペシャリスト
SAP ABAPスペシャリストは次のことを担当します。
- データディクショナリの変更の管理
- ABAPプログラムのトラブルシューティングとチューニング
- SAPに従ってプログラムに修正を加える
- 要件に応じたABAPプログラムのコーディングとカスタマイズ
BASISでよく使われるトランザクションコード
SAP Basis 管理者が割り当てられたタスクを実行するために使用する様々なトランザクションコードがあります。以下は、SAP Basisの重要なTコードの一覧です。
SM02
ログインしているユーザーおよびクライアントにログインする新規ユーザーにメッセージを送信する。
SM01
トランザクションコードの制御を行うため。業務上、取引を行う権限のあるユーザーを一時的に停止する必要がある場合に使用する。
SM04
システムにログインしているユーザーの数と、どのクライアントで、各ユーザーがいくつのセッションを生成しているか、各セッションでどのようなトランザクションが実行されているかを確認するため。
SM13
更新サービスのステータスがアクティブであることを追跡するために、それがアクティブでない場合には、更新管理者からアクティブにする。
SM37
ユーザーによって作成されたジョブのステータスを特定の日付で監視するため。
PFCG
これは、SAPシステムのロールを維持するために使用されます。
SM21
初期画面で入力された値に対して、SAPシステムのログが表示されます。維持可能な値は From Date です。
RZ20
これはクロスシステムモニタリングに使用されます。このトランザクションでは、一連のトランザクションを実行するツリー構造があり、また、システムの運用中に捕捉されたすべてのアラートを記録しています