SAPクライアントの管理に移る前に、クライアントとは何かを理解しましょう。
クライアントは、SAP システムにおいて、単一のインスタンスで複数のログインを行うために使用されます。
1つのインスタンスに複数のクライアントを作成することができます。
あるクライアントを持つユーザーが、他のクライアントを持つユーザーのデータを見ることができないような、データのセキュリティを提供します。
ユーザーごとにソフトウェアをインストールする必要もありません。
クライアントコンセプトの利点
クライアント・コンセプトには、以下のようなメリットがあります。
複数のユーザー間で同じリソースを共有することができます。
DEV、QA、PRODチーム用に複数のクライアントを作成できるので、SAPシステムのランドスケープを管理できます。
- SAPシステムを多数のユーザーと共有することができます。
- SAPシステムでは、000~999のクライアントを作成できます。
SAPシステムには、次の3つの標準クライアントが付属しています。
000 クライアント
これはマスタークライアントと呼ばれ、R/3 システムのインストール時に利用できます。
001 クライアント
このクライアントは、テスト会社を含む 000 クライアントのコピーです。このクライアントは通常、新規クライアントの作成に使用されます。
066 クライアント
これは SAP アーリーウォッチと呼ばれ、SAP システムの診断スキャンと監視サービスに使用されます。
001と066とはSI-checkで邪魔になる場合があるので削除しても問題ないです。