モジュールとしてのCO(管理会計)
CO(管理会計)とはSAPが提供しているERPパッケージのモジュールの１つです。
主に内部の経営層や管理層向けに意思決定に関する情報を整理する機能があります。ちなみにCOはControllingの省略です。
ちなみにFI(財務会計)は外向けのステークホルダーに対して財務諸表を通して、経営状況を提供するものです。
他のFI(財務会計)、SD(販売管理)、MM(在庫購買管理)などのモジュールと連携してリアルタイムにデータ入力を行うことができます。
原価に関する全データはバックグラウンドで財務会計から管理会計に転記されます。
それと同時に収益や収益などはプロジェクトや指図、原価センター、業務プロセスなどの複数のCO勘定にに割り当てられます。
財務会計に関する勘定は管理会計においては、収益要素か原価要素の情報として分析・管理されます。
これによって、管理会計と財務会計の値を照らし合わせながら分析することが可能です。
CO(管理会計)の業務内容・役割
CO(管理会計)の役割は主に経営層の意思決定に役立つ情報を提供します。
管理会計によってビジネスプロセスが数字で見えるかされ、組織の中の調整・最適化・管理が用意になります。
財務会計やビジネスワークフローなど管理会計に関連することは一通り覚えておくと良いでしょう。
原価要素会計(CO-OM-CEL)
- 原価の配賦計算
財務会計との照合
財務会計からの転記確認
原価センタ会計 (CO-OM-CCA)
- 間接費の割当
間接費管理
内部指図(CO-OM-OPA)
- 指図対象のジョブ管理
- ジョブの予算割当
- 対象の予算調整
収益性分析(CO-PA)
- 組織利益の分析
組織損失の分析
市場セグメントごとの管理
価格決定や得意先の決定
流通チャネルの見直し
CO(管理会計)がよく使うトランザクションコード(T-code)
伝票関連
- KK88 原価対象の実績決済
- KO88 内部指図?の実績決済
- VA88 受注の実績決済
- KSBL 原価センタのALV個別計画レポート
- S_ALR_87013627 原価センタツリー別の原価要素ツリーの予実差異
- S_ALR_87013615 原価センタツリーつきの原価要素ツリーの予実と差異。
- S_ALR_87013614 原価要素グループ別の当期予実バリアンス・ytd予実バリアンス・年度計画合計・予算のあまり
- KP98 原価センタの実績→計画コピー
- KP90 原価センタの計画原価削除
原価センター・原価要素
- KS01/KS02/KS03 登録、変更、照会
- KS04 削除
- KS05 変更履歴照会
- KA01/KA02/KA03 登録、変更、照会
- KA04 削除
- KA05 変更履歴照会
利益センター・内部指図
- KE51/KE52/KE53 登録、変更、照会
- KE54 削除
- KE56 会社コード割当変更
- KEMDM 登録、変更、照会、削除
- KO01/KO02/KO03 登録、変更、照会
- KO04 指図マネージャ
カスタマイズ関連
- OKKA 管理領域のメンテ
- OX19 管理領域のメンテ（会社コード割当も）
- OKE5～OKE9 管理領域の移送
- OKEV COバージョン
- OKKN 原価計算の原価計算バリアント
