SAP Netweaver(ネットウィーバー)とはアプリの基盤部分
SAP NetWeaverアプリケーションサーバはSAPアプリケーション全体の基盤部分です。
昔呼ばれ方でBasisとも言われることが多いです。
他のNetWeaverコンポーネントであるポータルやXI、ABAPやJava アプリケーションのプラットフォームの土台になっています。また、J2EEエンジンも対応しています。
SAP NetWeaver アプリケーションサーバは以前のSAP Web Application Serverを改良し拡張したものです。
SAP Netweaverのアーキテクチャー
画像を参照しながら解説を確認して下さい。
左の青いエリアがABAP環境で、右の黄緑色がJAVA環境です。
ダイアログとセントラルインスタンスで構成される
SAPのシステムは複数のサーバーと、1つ以上のデータベースで構成されます。
まずユーザの処理を実行するダイアログインスタンスがあります。
それとは別にメッセージサーバとエンキューサーバを制御するセントラルインスタンスが あります。
ちなみにセントラルインスタンスではダイアログ要求は処理されるず、ダイアログインスタンスでのみ処理されます。
ダイアログインスタンスはICMやSAPゲートウェイなど複数要素で構成される
ダイアログインスタンスを構成するコンポーネントは下記のとおりです。
それでは1つずつ解説していきます。
インターネット通信マネージャ (ICM) はインターネット接続関連のコンポーネントです。
サーバ側とクライアント側から送られてくるWeb 要求をどちらも処理することができます。インターネットのプロトコルはHTTP・HTTPS・SMTPなどサポートされています。
ディスパッチャでは要求された処理をワークプロセスに配分します。
すべてのプロセスが処理で占有されている場合は、要求はすぐには処理されずディスパッチャキューで待つことになります。
ワークプロセスではABAPだけではなく、Javaのプログラムも実行されます。
SAP ゲートウェイによってRFC インタフェースを使用可能になります。
SAP インスタンス間やSAP システム内、システム境界の外でのRFC インタフェースは使用されています。
メッセージサーバではメッセージを交換しながら、システム内の負荷をロードバランスします。
J2EE コンポーネントにはディスパッチャやサーバのプロセス、SDM(ソフトウェアデプロイメントマネージャ)などのコンポーネントで構成されています。