SAP Concurとは
SAP Concur(コンカー)は、クラウドを使用した経費精算、請求書管理、出張を自動化するシステムです。主な特徴は以下の通りです。
- 経費精算: Concur Expenseは、経費の申請から承認、決済、支払い処理までの工程を自動化し、一元化します。
- 出張管理: Concur Travelは、海外出張に関わるホテルや飛行機、レンタカーなどの予約を行えるツールです。
- 請求書管理: Concur Invoiceは、会社の消耗品費や水道光熱費、外部サービス費など、サプライヤーからの請求書に基づいて支払依頼、承認、支払処理を自動化します。
- 分析レポート: Concur Business Intelligenceは、経費、出張、請求書、基幹システム、クレジットカードなどの情報を統合し、多角的で徹底した経費分析と支出予測を提供します。
SAP Concurは、従業員の規模を問わず、日本をはじめ世界中で利用されています。
クラウド型の経費管理システム「Concur Expense」は、ユーザーの98%が選択しています。SAP Concurを活用することで、経費の申請や承認のためだけに会社に戻る必要はありません。
経理業務自体の効率が改善され、生産性は大幅にアップされるでしょう
本記事ではSAP Concurの2要素認証(多要素認証)について解説していきます。
SAP Concurの2要素認証(多要素認証)とは
SAP Concurは従業員の出張や経費処理を効率化し、企業の財務管理を支援しています。
しかし、ビジネスデータの保護は重要な課題です。そこで、SAP Concurでは2要素認証を提供しています。
クラウドサービスの利用が増える中で、セキュリティの重要性も高まっています。
情報漏えいやパスワードリスト攻撃などのリスクに対処するために、SAP Concurでは2要素認証を導入しています。本記事では、SAP Concurの2要素認証について詳しく解説します。
2要素認証は、パスワードやIDだけでなく、さらなるセキュリティレベルを提供する認証方法です。
SAP Concurでは、以下の方法を使用して2要素認証を実現しています。
- TOTP(時間ベースのワンタイムパスワード): モバイルデバイス上で生成されるパスコードを入力します。
- SMS: モバイルデバイスに送信されるパスコードを入力します。
- Web認証(FIDO2標準): セキュリティキーのハードウェアUSB認証機器でのPINコードを入力します。
これらの方法を組み合わせることで、より高いセキュリティレベルを実現できます。
SAP Concurでの2要素認証(多要素認証)の設定方法
SAP Concurで2要素認証を設定するには、以下の手順に従います。
- プロファイルページにアクセスし、認証タブを選択します。
- 多要素認証を選択し、2要素認証のオプションを有効にします。
- TOTP、SMS、またはWeb認証のいずれかを選択し、必要な情報を入力します。
設定が完了すると、ログイン時に2要素認証が求められるようになります。
2要素認証(多要素認証)の有効化と無効化
2要素認証は、ユーザのセキュリティを強化するために有効化できます。また、必要ない場合は無効化することもできます。無効化すると、ユーザは2要素認証のための追加の情報を入力する必要がなくなります。
無効化するには、プロファイルページで2要素認証のオプションを無効にします。ただし、無効化しても登録されたデバイスは保持され、再度有効化するとそのデバイスが使用できるようになります。
2要素認証(多要素認証)の重要性とメリット
2要素認証は、パスワードだけではなく追加の要素(パスコードやセキュリティキー)を使用することで、セキュリティを強化します。これにより、情報漏えいや不正アクセスからの保護を図ることができます。
また、2要素認証はユーザにとっても利点があります。一度設定すれば、ログイン時に追加の情報を入力するだけで済むため、簡単に利用することができます。
まとめ
SAP Concurでは、セキュリティの一環として2要素認証を提供しています。この認証方法を有効化することで、ユーザのセキュリティを強化し、情報漏えいや不正アクセスからの保護を図ることができます。設定方法も簡単で、一度設定すれば簡単に利用することができます。ぜひ、SAP Concurで2要素認証を活用して、安全性を高めましょう。